教員・学生
Teachers
Students

ゼミレポート【油井ゼミ】

ユーザー視点を身につけ、
文系の人が製品・サービス開発する時代へ

ベンチャービジネスとデザイン思考による製品・サービス開発をテーマに活動しています。2年生はパナソニックなど、企業との連携、3年生は学外の商品企画のコンテストに参加します。学生が発明者として特許出願の実績もあります。さらに、起業の個別指導も行っており、現役学生社長の株式会社も複数社設立しています。

授業はデザイン思考のワークショップを中心にチームで活動しています。デザイン思考とは、問題を見つけるところから始め、その解決策を生み出し、価値をユーザーに届ける手法です。日々、進化、変化する人間の困りごとを創造的に発見し、チームでアイデアを出し合います。

Sカレ(Student Innovation College)は大学3年生のゼミ対抗のインターカレッジです。今大会では、全国31大学36ゼミ168チーム531人が参加する中で、油井ゼミは「傘を自立させる装置」を提案したチームが準優勝に輝き、商品化が決定しました。

企業とのコラボレーションも実施しています。この年は、パナソニック彦根工場で美容家電の用途開発に関する最終報告とショールーム見学を実施しました。

ゼミでは合宿も行います。今回の合宿地は、静岡県牧之原市の廃校小学校を利用した宿泊施設でした。チームビルディングとアクティビティを行い、リフレッシュしました。

POINT

現在はどのような製品・サービスが売れるのか予測困難な時代と言われています。一方で確かなことは、開発した製品・サービスが売れるかどうかは「ユーザーが答えを持っている」ということです。デザイン思考を活用した様々なプロジェクトを通して、ユーザー視点を身に付けていきます。

ゼミレポート【飯島ゼミ】

経営学のさまざまなテーマを
「自分の問題」に置き換え、
成長の糧にする。

「考える力」の習得を大きなテーマとする、飯島ゼミの取り組み。最初の年である2年次にはディスカッションやプレゼンテーションを行うことに慣れ、研究に取り組むための準備をします。そして3年次になると、各グループに分かれて研究のプロセスを体験。グループごとに手渡されたキーワードについてデータや資料を集め、考察の結果を「小論文」の形でまとめていきます。そして4年次には、実際に企業や病院を訪れて調査やインタビューを行い、各自のテーマを追究。その成果を卒業論文にまとめます。飯島ゼミで経験する3年間のプロセスは、言い換えればあらゆるテーマについて「自分なりの面白さ」を見いだすための学びです。目の前にある情報を「自分が生きていく上でどう役立っていくのか」という問題に置き換える経験が、一人ひとりの学生を成長へと導きます。経営学を学ぶことによって得られる「気づき」こそが、3年間を通して得られる何より確かな成果だといえるでしょう。

POINT

飯島ゼミでは卒業論文作成の際、企業への調査やインタビューを積極的に実施。
そこで得られた専門的な情報をふまえて、経営に関する事例研究を行っている。

ゼミレポート【関ゼミ】

組織や人材について学ぶこと。
それは研究だけでなく
将来のキャリアにもつながっていく。

「組織・人材マネジメント」が、関教授が専門とする研究テーマ。たとえばゼミでは、「インターンシップに対する考え方」について研究が行われました。メンバーは、インターンシップを積極的に行っている企業と行っていない企業で働く社員に、インターンシップに対する考え方をヒアリング。また、経営学部2年生150人に対して、インターンシップに関するアンケート調査も実施し、企業と学生の双方の実情を理解します。その上でインターンシップのあり方について考察しました。
「インターンシップの目的として最も多いのは、企業・学生ともに「業界・仕事理解」という調査結果となり、双方の目的にギャップはありませんでした」と結論づけるとともに、「学生がインターンシップに参加する際、「目的意識をもって能動的に取り組む姿勢」「事前研究をしたうえで参加し、業界・仕事理解だけではなく、自己理解も深めること」が求められます」と提言。これから就職活動に取り組み、キャリアビジョンを明確にしていく学生たちにとっても、意義ある研究になったようです。

POINT

「学生は『可能性』のかたまり」だと語る関教授は、学生の主体性を尊重し、一人ひとりの個性・能力を伸ばすことに注力しています。その思いに応えるように、学生たちはグループワークで仲間と協働する経験を積み重ね、組織・人材マネジメントの本質を体験的に学びます。