本学部教員がインタビューを受けました
本学部 油井毅先生がキャリアについてインタビューを受けました。先生は、アントレプレナーシップとデザイン思考による製品・サービス開発がご専門。本学部でも、実際に学生ベンチャーの起業や学生による商品開発を指導されています。企業でのビジネス実務を経験されたあと研究者に転身されたという経歴をお持ちです。先生がインタビューで語った内容を要約してご紹介します。
●多様な経験が広い視野を生む
油井先生は、大学卒業後、エネルギー系商社に入社し、営業やM&A業務などに携わりました。その後、大学職員へ転職したことをきっかけに、経営の理論を体系的に学ぶ必要性を感じ、社会人大学院へ進学しました。これが研究者への第一歩となりました。
大学院ではデータ分析を中心に研究を進める中で、ユーザーの視点から発想する「デザイン思考」と出会い、研究領域をアントレプレナーシップへと広げていきました。現場で積み重ねた仕事の経験や、事業承継・M&Aに関わった際の学びも、現在の教育に深く結びついています。
●迷いながら歩んできたキャリアが現在の強みに
20代の頃、油井先生は、「自分の仕事が社会にどのように役立っているのか」を見失いかけた時期もあったそうです。日々の業務をただこなすだけで良いのかと悩んだ経験が、働き方を見つめ直すきっかけとなりました。
その経験から、新しい領域への挑戦を常に意識して「社会に価値を還元する研究」取り組むようになったとのことです。キャリアが一直線ではなかったからこそ視野を広く持ち続けられているという言葉は、進路に悩む若い皆さんを勇気づけてくれるはずです。
●キャリアを考える若い皆さんへの助言
まず、18歳の偏差値で人生は決まらないということです。大学受験はスタート地点であり、これからの経験で進む方向は何度でも変えられます。
次に、「自分には自然とできてしまうこと」の中に、あなた自身の強みがある、ということです。夢中になれることや、苦労を感じずに成果が出ることには、将来のキャリアを考えるヒントが隠れています。
そして、自分らしさを社会とのつながりの中で考えて欲しい、ということです。自分の個性が社会にどのような価値を与えられるのかを考える中で、人生のビジョンが見えてきます。
大学で教鞭をとる油井先生も、迷いながらキャリアを作り上げてきたことがわかります。若い皆さんも、いろいろと悩むことを恐れず、将来の進路を見つけていっていただければと思います。
インタビューは、シンクエージェント株式会社によって行われ同社が運営するキャリセン就活の記事で紹介されています。
