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経営学部生が「そばくり博覧会」で最優秀グランプリを受賞!

2023年12月23日(土)に専修大学神田キャンパスにて開催された第2回そばくり博覧会(そばくりラボ主催)において,愛知学院大学経営学部の講義「エリアリサーチC」の受講生のチームSmile Bloom(松井園佳,廣瀬こころ,横山瑠花)が「ひとりも取りこぼさない社会を作る」を報告し,最優秀のグランプリに輝きました。同チームは,一般社団法人愛知子ども応援プロジェクトへの取材を行い,「実家基金」による子育て世代の貧困という社会課題への対応を分析しました。子育て世代の貧困という社会課題への対応として,教育無償化制度や奨学金制度を始めとする行政の就学支援制度が存在しますが,これらの制度では救いきれない子どもたちが存在します。たとえば修学旅行時の旅費は行政の制度によりまかなうことができますが,修学旅行先での食事,お土産などは賄いきれません。「実家基金」は,こういった修学に関わるものの,行政としては提供できない資金を提供するためのものです。愛知子ども応援プロジェクトがつながりのある子ども食堂,学生支援団体,ひとり親支援団体との協働で運営されています。「実家基金」必要な資金は,コカコーラとの連携で運営される「子ども食堂応援自販機」や企業・団体・個人の支援によって賄われています。

同チームは,この「実家基金」を自分たちの調査で発見し,協働関係の観点から明らかにしました。また,同報告は単なる調査報告に留まらず,「実家基金」を中心とする愛知子ども応援プロジェクトの活動を,グラノベッターが提唱する「弱い紐帯」の観点からも紐解くなど,学術的にも意義あるものでした。実家基金は2022年10月に開始されましたが,2023年の夏休みの調査時点で,30件もの資金提供を行ってきました。短期間で活動が形成され,ここまでの広がりをみせた理由を「弱い紐帯」概念に求め,展開したのです。愛知子ども応援プロジェクトの実家基金は愛知子ども応援プロジェクトの代表者は関わっている人への配慮を忘れず,つながりを重視しています。このつながりは組織内でみられるような強いつながりではありませんが,新しく物事を始めるときのきっかけとなり,助けとなります。グラノベッターは弱い紐帯が持つ意思決定や行動への強みを主張していますが,愛知子ども応援プロジェクトの活動においても,このつながりを重視されており,このつながりが情報共有や諸種の資源活用を可能にし,短期間で広がったこととなります。

そばくり博覧会は昨年度に第1回が行われ,愛知学院大学から参加した受講生(津田ゼミ生11名)が準グランプリを受賞しました。こういった先輩たちの経験を活かし,初のグランプリ受賞となりました。

次年度も「エリアリサーチC」では,そばくり博覧会を始めとする外部の研究発表大会で報告をしたいと思っております。応援をよろしくお願いします。

第2回そばくり博覧会の様子 https://sobakuri.com/news/742/

取材・視察時の様子

報告時の様子

受賞の様子